昨日、福岡公演が終わったのが17時過ぎ。
たまにはカゴンマの幼なじみと
晩メシを一緒に食おうか!
…と2年ぶりにメールを入れてみる。
『良かど!』
快諾を頂く。続けて…
『母の遺品を整理してたら、その中から
ヒロ坊(私の小さい頃の愛称)の
本が出てきたがよ!
そいも持って来っでね。』
私が彼の家に貸してたのか、忘れてたのか?
彼の家に最後に出入りしてたのは小学生。
それを考えると…40数年前の話。
果たして!
私が彼の家に忘れていた本とはどんな本なんでしょ?
しかも、彼のお母さんが生前
その本に『ヒロ坊に返す本』と付箋まで付けて
大事に保存してたらしい。
大人になってでも
返すべき本っていったいどんな本なんでしょう?
博多から鹿児島に向かう新幹線の中で
気になって、気になって…寝られやせんかった(笑)
鹿児島中央駅に着くと、改札口で彼が待っててくれました。
駅近くの焼き鳥屋で
2年ぶりの再会に乾杯!
そして、約半世紀ぶりに戻ってきた私の本とは・・・
日向山侏儒どん(ひなたやま しゅじゅどん)
あ~~かすかに覚えています!
なんか、持ってたような気がします。
裏表紙には確かに私の署名が。。。
万年筆で書かれていることから推察すると・・・
この万年筆は当時、
雑誌『中一時代』の新入学お祝い特典に付いてた付録ですね。
それで書いていると言うことは
その付録を手にして、すぐの頃でしょう(笑)
…ってことは、私が小学6年生の卒業前ですね。
40数年前の本てことになります。
ここで少しだけ、侏儒どんの紹介を・・・
日向山とは、鹿児島に地名。
侏儒は、「身体が小さい人」。
それに「どん」が付いているのですから
『日向山のちいこいお侍さん』という愛称です。
本名は大きく・・・徳田大兵衛(とくだおおひょうえ)です。
ちいこいと言ってますが・・・実際の身長は
3尺とありますので…約90センチ。
ホント小さかったのですね。
ひと言で言うと…薩摩の一休さん。
非常に頭が良くて、とんちの効いたお侍さんだったのです。
沢山の逸話が残っておりますが
その中でも代表的なモノをひとつだけ。。。
『茶の実』
島津のお殿様が美味しいお茶を所望され
領民に『いい茶の実』を差し出せ!と命を出しました。
しかし、季節外れと言うこともあり、
「今頃、そげなもん無かどなぁ~」と皆、困惑。
そこで、侏儒どんは村のお婆さんたちを大量に集めて
お殿様のお城へ参上。
『これが日向山の一番の茶の実でございもす』と。
お殿様『どけよ?(どこによ?)』
すると、侏儒どん改めて
『これが日向山の一番の茶飲みでございもす』と。
お殿様『こりゃ一本取られたな』と大笑いして
この無理難題を取り下げたというお話。
この本、当時の価格で450円と書いてあります。
今、この本はもう販売されていないんだそうです。
古書として、ヤフオクなどで
時価2000円ぐらいで流通されてるらしい。
古書かよ~(>_<)
今回はこの辺で良かろかい?
まね寅どん、キバレ! チェスト!
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