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2022年2月10日 (木曜日)

誰にでもわかりやすいように・・・熊本県産あさりの偽装表示疑惑について書いてみます

農水省が、昨年の10月から12月にかけて小売店頭の
あさりの販売状況を調査したところ・・・

全国で販売されているあさりの79.2%に
【熊本県産】との表示だった。

この結果から10月から12月間の
全国での【熊本県産あさり】の推定販売量は2,485トン。

しかし、一昨年のデータとはなるが、
熊本県でのあさり漁獲量は・・・339トン。
この数字を使って
10月から12月間の漁獲量を推定するとたったの21トン。

つまり、
熊本県産は21トンしか存在しないはずのなのに、
実際、小売店では2,485トンも流通しているのだ。

別のDNA分析を踏まえて考えてみても
販売されている【熊本産あさり】の
97%が外国産混入の可能性があるという。

小売店頭では・・・
8割近くを占めた【熊本産】が圧倒的第1位だったが
実際、漁獲量上位は愛知県、北海道、福岡やし。。。

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この事件が発覚後の2月3日、節分の日に
私がMRしていると
某店では【熊本県産あさり】を単品大量販売されてた。
しかも、きっちり【出荷証明書】なるものを
掲示して販売されてた。

ここで私は2つの疑問を感じた。

ひとつは、実際3%しかない熊本県産のはずなのに
このお店にはむちゃくちゃ大量の【熊本県産あさり】。
果たして、この熊本から出荷したという
証明書ってホンモノなの???

更に、もう一つ。。。
2月1日に熊本県の樺島知事が地元漁協に
一切の【出荷停止】をお願いしたのに
2月3日にこの売場はOKなの?

まずは、【出荷停止宣言】についての発効は
2月8日から2ヶ月間と正式発表されていたので
2番目の疑問は問題ない。

では、最初の
【果たして熊本県産の出荷証明ってホントなのか?】

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現在の食品表示制度では・・・

水産物については、
獲れた場所がどこであろうと、海外であろうと
輸入した後、国内のどこかで畜養した期間が
元の獲れた場所より長ければ・・・

【原産地表示を国内】と表示するのだ。

これを熊本現地では
【長いとこルール】ですばい!・・・と言ってる(^^)

従って、今回の事件についても
『このあさりは熊本で長~く、よかふうに育ったとよぉ』
・・・と言えば、何ら問題ないのだ。

しかも、それを裏付けする
輸入証明書類や畜養証明書類の提出や保存は
あくまでも努力義務にしか過ぎない。

つまり、実態はどっちが長いのか
ようわからんのだ。

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そこで、8日、熊本の樺島知事は

●農水省に対して、もっときっちり
 外国産あさりの流通経路の実態調査をしてくれ!

●更に、農水省と消費者庁の両方に
 あさりの原産地については畜養期間に関係なく
 獲れた場所のみが原産地としてくれ!

・・・と原産地表示ルールの見直しを要望したのだ。

これに対して、農水省の金子大臣は・・・
「疑義の解明を進め、厳正に対処していく。
消費者の信頼確保に向けて共に取り組んで参りたい」
・・・と述べたというのが昨日までの動きでした。

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Cgc_20220112164201
https://youtu.be/ttywvO7VfhE

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『2022年この冬に買うべきコスパ最強のCGC商品ベスト5』
をYouTubeでご紹介しています。

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私の台詞にはすべて
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いつでもお手すきの時間で結構ですので、
ごゆっくりとご覧下さいませ。

いつも最後までお読み頂き、本当に有難うございます。
感謝。

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