実はコレ、私の発案じゃなかったのです

私の両親は鹿児島市内で
小さな小さな和菓子店を営んでおりました。
朝早くから夜中まで
寝る間を惜しんで仕事するような両親でした。

母はとても商売熱心の人で、
私の授業参観にもまったく来てくれない、
すべてにおいて仕事優先。
商売が大好きな母でした。

まぁ、とにかく人前では
元気が良くて声が大きくて、明るくておしゃべり大好き。
周りの方々まで巻き込んで明るく振る舞う人でした。

今年7月、93歳の誕生日までは普通に元気だったのですが、
急に体調を崩し、
10月下旬から食事もほとんど取れなくなり、
お医者様からは余命は１ヶ月ほど
と言われていたのですが、
私の出張仕事が立て込んでおり、
なかなか会えずじまいでした。

でも12月14日、
ちょうど鹿児島での仕事があったついでに
会うことが出来、
そして、12月26日、
本年すべてのスケジュールが満了した早朝、
帰省して母に会いに行きました。

その間、施設の方々が
『26日に息子さんが帰ってくるよ！』と
ずっと母に声を掛けてくださってたそうです。
施設に着いたときは1分間に28回ほど呼吸しており、
目は閉じていても耳は聞こえています
とのことでしたので、耳元で大きな声で・・・

『宏昭じゃっど！

　母ちゃん、戻っ来たど。

　わっぜか、よぉ頑張ったねぇ。』

すると、その瞬間でした。
母は少し微笑んだように見え、
そして大きく息をしたように見えました。
しかし、それ以来、
二度と息をすることはなかったです。

それはまるで、ドラマを見ているようでした。。。

大往生でした。
お医者様から余命1ヶ月と言われたときは、
出張先や訪問予定の入っている
企業様や講演先様にご迷惑をお掛けすることに
なるかもしれないと心配していたのですが、
そこは『仕事第一優先だった母』です。

さすがです！

絶対にお客様に
ご迷惑をお掛けしてはならない！…と
私のスケジュールがすべて満了するまで
頑張って、待っててくれたのだと思います。

これは私のセミナーでも名物になっている
鏡餅の置き場所とその祈願内容を訴求することで
『鏡餅の買上点数をアップさせてくれるPOP』です。

実際、昨年、某企業様がこのPOPを使用することで、
買上点数が1.47倍から1.75倍に跳ね上がっておりました。

しかし、セミナーの中でいつも申し上げているとおり、
このPOPの発案者は私ではありません。

これは私が幼い頃からずっと観てきた、
母が鏡餅を売り込むときの接客話術を
忠実に図案化したPOPなのです。
そんな買上個数を上げることを
いつも意識している母親でした…(*^_^*)